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平凡な人間がソロで禁煙に成功した話

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何がきっかけだったかは分からないが、世の中に禁煙が流行した。

「たばこを吸うとガンになる」「周りの人もガンになる」など、脅し文句もよく耳にするようになった。しかし一方で「たばこをやめた方がストレスになって体に悪い」「たばことガンはあまり関係ない」といった声も多く、いまだに対立関係は解消されていない。

 

かくいう自分も煙草を吸っていたころは喫煙推進派で、喫煙所に集まった煙草仲間と反対派の悪口を言っていたこともあった。けれども今では禁煙に成功し、約2年間煙草を吸っていない。そこで今回は、平凡な人間がソロで成功した禁煙方法を紹介していく。

 

煙草をやめる動機はM

「健康のためにやめる」とか「家族のためにやめる」とかは、よくある禁煙の動機だ。理由は至極まっとうだし、協力者にも恵まれやすいだろう。だがしかし、そういった真面目な理由では禁煙を達成するのは難しい。

 

喫煙によって供給されるドーパミンはほぼ麻薬であり、多少の正義なんかはいとも簡単に砕いてしまう。そもそも喫煙者というのは、煙草の入り口に多かれ少なかれ悪を求めていたはずだ。

 

最近でいえばジョーカーが煙草を吸うシーンなんかがまさにそうで、悪がかっこよく煙草を吸っている姿は無意識の憧れを誘う。そしてそんな姿に魅せられて何度か「なりきり吸い」をしていると、いよいよ煙草が美味しくなりニコチン中毒者が完成する。

 

そのため突然正義を実行しようとしても、根っこに隠れているジョーカーとニコチンにあっさり負けてしまうのだ。ただし正義を振りかざさなければ、禁煙するのは難しくない。大事なのはMであることだ。

 

要は煙草が吸えないというストレスに対し、そこに快感を見いだせれば禁煙は成功する。思い返してみてほしい、禁煙に成功した人のなかには意志が強い人に隠れてM属性が多くいることを。

 

地獄は3日じゃ終わらない

禁煙は最初の3日間が地獄と言われるが、そんなことはない。筆者の場合は1週間の地獄であった。個人差はあるだろうが、3日で収まると思っていると痛い目にあうだろう。最低でも1週間はみておいた方がいい。

 

ちなみに筆者は1日目に失敗している。仕事をして8時間ほどで、こっそり煙草に火をつけていた。ただ敗因は明確で、禁煙を試すという弱い理由だったからだ。正義を振りかざしても負ける相手に手ぶらで挑めば負けるのは当然だろう。

 

それから少し考えた末、禁煙を成功させるためのMの心構えに気付いた。苦行に耐える自分を客観視することで、Mの快楽の一端を垣間見ることにも成功した。そうなれば後は単純で、吸いたい欲求が来るたびに自分を客観視し、Mの快楽に返還するのだ。

 

そうして1週間が経ち、筆者はそこそこのM属性となった。

 

耐えるためにやったこと

禁煙を耐えるためにやったことを書いていく。注意点もあるので合わせて参考にしてみてほしい。

ガム噛む

よくある方法だが注意が必要だ。禁煙中のガムはついつい噛みすぎてしまい、顎を痛めてしまう。筆者の場合は2日目と3日目にガムのボトルを1つづつ消費したことで、ご飯を食べられないくらいに顎を痛めてしまった。禁煙する人は気をつけてほしい。

10秒数える

これはタモリさんも実行した方法らしいのだが、欲求の波が押し寄せたら10秒数えるのだ。そうすると欲求が収まっていき耐えることができる。筆者の場合はMの心構えとの合わせ技として使った。

エア煙草

人差し指と中指を揃えて唇に添え、目を閉じて空気を吸う。これのコツは空気を吸うときに指で抵抗を作り、フィルター感を出すことだ。想像で1本吸いきるころには欲求が収まるだろう。

限界深呼吸

限界まで吸って限界まで吐くだけ。これを繰り返すことで欲求が落ち着いていく。

ただ貧血には注意が必要。

煙草の匂いを嗅ぐ

火をつけていない煙草の匂い、もしくは人が吸っている煙草の匂いを嗅いで、吸ったつもりになる方法。

これは欲求が収まらなくなるリスクを含むが、満足感は大きい。ほかの方法で収まらない場合の最終手段として使うのがいいかもしれない。

 

2年近く経っても衝動がくる

禁煙からもうすぐ2年経つが、時折煙草を吸いたくなることがある。もちろん欲求を抑えることはできるが、1度禁煙に成功しているからか「1本だけなら大丈夫なのではないか」と考えてしまう。

 

どこまで耐えられるかは分からないが、引き続き禁煙は継続したいと思う。

そしてこれから禁煙に挑む人は、記事で紹介した方法をぜひ参考にしてみてほしい。